思いもよらないところで
友人と久々の再会
昔のギラギラとした
野望を語り
野心に溢れた
そして悩みも多かった
馬鹿な俺を知る友人
久しぶりの再会に
ありがちな挨拶
元気してるか
その言葉に素直に頷けない私
彼の目にはどう映ったことか
私の第三者的目線では
確かに裏切ったやつも悪いは悪いが
私に悪い部分があったのだろう
そして私は失ったのだろう
大切にしていた平凡で幸せな日々を
そう 映っていた
何を直せばいいのか
どう変わればいいのか
何も見えない
真っ暗
内側から見ても
外側から見たつもりになっても
そこに広がるは
虚空
光のない
闇
彼に包み隠さず打ち明けた
第三者にこの現状がどう映るのか
それを吸収したい
いや
そんなカッコつけたもんでなく
ただ吐き出して
私の恐らく本音と思える意見に
共感してもらいたかっただけだろうが
私の幸せを知る彼は
憤慨した
その裏切りに
彼にとっては
他人事なのに
憤慨した
私の受けた衝撃は
どう言い表していいのか
文字に起こす作業をしているくせに
全く思いつかない
そして
ただ単純に
嬉しかった
俺が死んでも
誰も気にしない
社会常識として葬式に来て
上辺だけで悲しむんだろう
そんな失礼な考えをしていたことが
猛烈に恥ずかしくなり
思わず2軒目へと誘った
騒がしい居酒屋でなく
ゆっくりと落ち着いて話せる
そんなお店に
自分の想像力とはこんなもんだ
想像もしてないところで
案外大事にされている
大事にされていないなんて
幻想だ
きっと私が死んだら
どこかで誰かが
一人でも誰かが
ちょっとでも悲しんでくれる
きっとそうだよ
そうおもうことにしよう
とりあえず
そうおもったから
今日は死ぬのをやめよう