パニック
雨
体調は思わしくない
動悸
呼吸は乱れ
視点は定まらない
意識して
落ち着いて
呼吸をする
そうしないと
過呼吸様の呼吸になり
手足が痺れる
手足が痺れても
慌ててはいけない
ゆっくりと意識して
呼吸をする
そうしないと
もう自分では
コントロールできない
ただ倒れるだけ
辛い
情けない
安定剤は飲みたくない
眠気が強すぎる
しかし今日は仕方ない
安定剤に頼らざるをえない
安定剤をのむと
もう仕事にならない
眠気との戦い
こんなに仕事できない
人間だったんだ
自己を責め立てる意識
おまえなんか不要だ
仕事できない奴は不要だ
あぁ
向こうの方から
責め立てる言葉が
少しずつ押し寄せる
これは知ってる
おそらく幻聴だ
大学時代
レッドブルを飲んで
直後に実験が上手くいかず
ふて寝しようとしたとき
押し寄せてきたあの幻聴
全く同じ幻聴が
ゆっくりとやって来た
今日はコーヒー飲んでないのに
おかしいな
怖い
怖い
もう責めないで
ごめんなさい
そうこうしてるうちに
効いてきた安定剤
眠気の訪れと共に
去り行く幻聴
助かった
あの幻聴は
なんと言っているのだろう
聞き取れたときは
きっとやばいときなんだろうな
なんと面倒くさい人間なんだ
弱い